夜中にリビングでくつろいでいたとき、ふと足元を見ると愛犬が口をパクパクさせ、フローリングに「ポタポタ」と音を立てて無色のよだれが落ちている……。これまで見たことがない量で、拭いても拭いても垂れてくる異常な光景に、血の気が引くような思いをされていませんか?
「何か変なものを食べた?」「夜間救急に走るべき?」とスマホを握りしめているあなたへ。結論からお伝えします。犬が急にポタポタとよだれを垂らすのは、体内で「一刻を争う異常」が起きている警告サインであることが非常に多いです。
この記事では、救急獣医師の視点から、あなたが15秒で「今すぐ病院へ行くべきか」を判断できるチェックリストと、病院へ到着するまでの救命率を上げる初動ガイドをまとめました。
【15秒診断】今すぐ夜間救急へ走るべき「5つの危険サイン」

夜中に愛犬がポタポタとよだれを垂らし始めたら、誰だってパニックになります。私も数え切れないほど、その不安そうな飼い主さんの目を見てきました。でも、落ち着いてください。今、愛犬の横でこの記事を読んでいるあなたは、まず「拭くこと」を止めて、愛犬の全身を15秒だけ観察してください。
以下の5つのうち、1つでも当てはまるものがあれば、この記事を閉じてすぐに夜間救急病院へ電話してください。
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お腹が不自然に膨らんでいる(触ると嫌がる、硬い)
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吐きたそうなのに何も出ない(「カッカッ」という空嘔吐)
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ハァハァと呼吸が異常に荒い(舌が紫色や白っぽくなっている)
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呼びかけへの反応が鈍い、またはふらついている
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体温が異常に高い、または震えが止まらない

なぜ「ポタポタ」は危険なのか?透明なよだれに隠れた致命的な病気
「よだれが透明でサラサラしているから、しばらく様子を見ても大丈夫だろう」――そう考えてしまうのは、非常に危険な誤解です。実は、透明なよだれ(唾液過多)こそ、胃拡張・胃捻転症候群(GDV)や急性中毒といった、分単位で生死を分ける病態の初期症状であるケースが多いからです。
特に警戒すべきは「胃拡張・胃捻転症候群」です。これは胃がガスで膨らみ、さらに捻れてしまう病気です。胃が捻れると周囲の血管が遮断され、数時間でショック死に至ることもあります。胃の中に溜まったガスや唾液を排出しようとして激しい「空嘔吐」が起こり、その結果、飲み込めなくなった唾液が「ポタポタ」と大量に溢れ出すのです。
また、夏場でなくても室内での「熱中症」は起こります。体温調節が苦手な犬にとって、パンティング(激しい呼吸)と共に分泌される大量のよだれは、多臓器不全が始まる直前の警告灯です。
✍️ 一言アドバイス
【結論】: 「透明だから様子見」という自己判断は、救急現場では最も後悔を招く言葉です。
なぜなら、よだれの「色」よりも「出方」と「随伴症状」が重要だからです。特に空嘔吐を伴う胃捻転は、見た目以上に進行が早く、病院に到着した時には手遅れというケースを私は何度も見てきました。「いつもと違う」という直感こそが、愛犬を救う最強の武器になります。
受診前にこれだけはやって!獣医が教える「命を繋ぐ」応急処置と伝え方
病院へ向かうことが決まったら、次にすべきは「受け入れ態勢を整えてもらうための電話」です。救急病院では、事前に情報があるだけで、到着した瞬間に酸素吸入や静脈路確保の準備を整えることができます。
移動中や準備中に、以下のテンプレートを参考に電話で状況を伝えてください。
📊救急受診時に獣医へ伝えるべき「命のバトン」3項目
| 項目 | 具体的な内容 | 獣医が判断すること |
|---|---|---|
| 1. 症状と開始時間 | 〇時頃から、急によだれがポタポタ出始めた | 病態がどれくらいの速さで進んでいるかの推測 |
| 2. 随伴症状の有無 | お腹が張っている、吐きたそうだが何も出ない | 胃捻転や異物誤飲の緊急度・優先度の判断 |
| 3. 直近の行動 | 食後すぐに運動した、散歩から帰ったばかり | 熱中症や胃拡張捻転症(GDV)の可能性を裏付ける材料 |
犬のよだれが増える原因は多岐にわたりますが、特に「お腹が膨らんでいる」「何度も吐く動作をするのに何も出てこない」といった症状がある場合は、胃拡張・胃捻転症候群などの命に関わる緊急事態の可能性が極めて高いです
出典: 犬のよだれが増える原因とは?気になる病気と治療法を獣医師が解説 – PS保険, 2024年参照
H2-4: よくある質問:様子を見て良いケースと、NGな自己判断
💡 執筆指示 (AIへのメタデータ)
セクションの目的: 読者の最後の疑問を解消する。
体験設計(文体モード): アドバイザーモード (誠実な相談員)
Q: 車酔いでもポタポタよだれが出ますか? A: はい、出ます。ただし、車から降りて涼しい場所で15〜30分休ませても治まらない場合や、ぐったりしている場合は、単なる車酔いではなく熱中症や他の疾患が誘発されている可能性があります。
Q: 口の中を覗いて確認してもいいですか? A: 痛がって噛まれる恐れがあるため、無理にこじ開けるのは避けてください。ただし、口の端から異物(紐など)が見えている場合は、決して引っ張らずにそのままの状態で病院へ伝えてください。
Q: 明日の朝まで待ってもいい目安はありますか? A: 食欲があり、呼吸も穏やかで、よだれが一時的(食べ物を欲しがった時など)であれば様子を見られることもあります。しかし、「ポタポタ垂れる」「止まらない」という状況は、それだけで十分な受診理由です。迷うなら電話で相談するのが最も安全です。
まとめ & CTA (行動喚起)
愛犬が急によだれをポタポタ垂らす姿を見て、あなたが不安になるのは当然です。でも、今この記事を読んで、愛犬の症状を確認したあなたの判断は、間違いなくこの子の命を繋ぐ第一歩になっています。
今すぐすべきこと:
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チェックリストで緊急度を確認した。
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該当するなら、迷わず近隣の夜間救急病院へ電話をする。
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電話では「いつから」「どんな症状か」を簡潔に伝える。
あなたの冷静な行動が、愛犬との穏やかな明日を取り戻す唯一の手段です。さあ、深呼吸をして、次のアクションへ移りましょう。
[参考文献リスト]

